「不眠障害」のことかんがえよう!

精神療法

頭を押さえる女性

人の心の病気は、人の心に働きかけることによって回復に向けることが出来る。そんな考え方もあります。
例えば、鼻炎で悩んでいる人が鼻に効く薬を飲むのと同じように、心に問題を抱えている人に対しては、心を治療するということを行わなければなりません。
とはいえ、不安障害や、それに含まれる強迫性障害というのは、いわゆる「精神病」ではありません。人の心の存在には欠かせない脳という器官がちょっとした不調をきたしていることで起きる病気です。
この不調をただすということが、すなわち「心を治療する」ということを意味しているわけです。

心を治療するために、脳内をめぐる脳内物質の働きを正常にするための薬が存在しています。その一方、精神療法と呼ばれている方法もあります。
精神療法は、その人自身が、その人の心に働きかけることによって不安障害の状態から立ち直ろうとするというものです。
特に知られているのは、認知行動療法という方法です。
認知行動療法は、「認知すること」と「行動すること」という2つの段階によって、不安障害を抱えている人がその状態を改善させるものです。
まず「認知すること」というのは、いま自分が抱えている問題がどのように引き起こされているかということを、その人自身が理解することです。
「この不安は、不安障害という病気から来ているのだ」ということを理解し、認めること。これが第一歩です。そして、認めることが出来たら、次に「行動すること」に移ります。
例えば、不安障害の場合には特に理由もなくあるものに対して不安を持ちます。例えば、職場や学校といった場所に。
理解することが出来たら、次にはあえてそこに向かっていくという行動を取るのです。
「学校に行くのが不安である、理由があるわけではない、不安障害という病気だからだ」こういう認識が出来たあとで、「本来、学校という場所は不安を抱くべき場所ではないのだ」ということを理解して、そっちに身体を向けてみること。
ゆっくりとでも、学校に身体を慣らしていくこと。そのことによって、その人は病気による不安を乗り越えることが出来る。それが、認知行動療法という精神療法なのです。

もちろん、精神療法は薬物療法と併用されて行われます。薬によって不安を軽くし、その上で、不安を乗り越えていくというふうに治療を展開させていくのです。

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